皆さんこんにちは。
『音で感性とクリエイティビティを高める』
音の対話型鑑賞のファシリテーター、Lenaです。
今日は5月27日に行なった「音の対話型鑑賞vol.3」についてのレポをお届けします!
感性を磨いた先にあるもの、フューチャーペーシング
この音の対話型鑑賞のワークショップを始めてからちょうど半年が過ぎました。
半年といういことは、ちょうど半分はコロナショック時期ということになります。
オフライン、オンラインを含め、200名以上の方と対話をしてきましたが、初めて参加される方は、皆さんだいたい少し緊張気味で、だんだんと回路が開いていく様子を見るのが個人的に大好きです(笑。
単純に嬉しいし、その感性、イマジネーションはその人にしか描けないものなんですよね。
その感性のトリガーとして自分の音が使われている、というのは音楽家冥利につきますし、とにかく刺激になります!!
しかし一方で、私は常にこの感性が自分の人生はもちろん、ワークショップに参加してくださった皆さんの生活、人生において直接使えるような提案はできないものか、と考えてきました。
そのために色々な文献を読み漁ったり、セミナーを受けたり、と自分なりに勉強してきたわけですが、ようやくたどり着いたのが「フューチャーペーシング」というコーチングの手法でした。
フューチャーペーシングとは未来の先取り体験、として今すぐ叶えたい願望を超えたもっと未来、自分はどうなっているのか・・・。
これを想像してイメージで体験する、ということです。
夢と目標は違う?ビジョンを持つことの大切さ
ビジョンってなんでしょう??
例えば、アスリートの方がいたとして「オリンピックで金メダルを取る!」という夢を持って小さい頃から取り組んでいたとしましょう。
そしていよいよ、オリンピックで「金メダル」を取ることができ、夢が叶った・・・。
しかしその人の人生はまだまだ先がある訳です。
夢を叶えるために、様々な目標を立てながら人生をかけて頑張ってきた人生、その後はどうすればよいのか??(アスリートの場合、早いと10代でその可能性はありますよね)
もしも願望だけではなく、未来のビジョンがあったとしたら・・・、金メダルはそのビジョンに近づくための通過点の一つ(目標の一つ)と捉えることができます。
例えば、未来のビジョンに「このスポーツを日本中に広めたい」とか「決してサラブレッドでない自分でも金メダルが取れるんだ、という勇気を皆んなに伝えたい」などなど、その人のなりたいビジョンがあったとしたら、人生をかけてその理想に向かって歩んでいくことができますよね。
未来のビジョンを今描くということは「想像」でしかありません。
長くなってしまいましたが、想像力は人生においてもものすごく重要なんです。
理想を考えたら、今悩んでいることは実は悩みでもなんでもなかった、なんて場合もあります。
対話するとさらに高まる!フューチャーペーシング
そんなフューチャーペーシングを今回、人間が幸福を感じられる条件の1つである「体」にフォーカスを当ててみんなでやってみました。
音を鑑賞して脳がほぐされ、回路が開いた状態で行なったところ、私には想像できないような対話ができました。
「笑っていられたら、それでいい。」、「好きな時に好きなものを食べに行ける体でありたい」という言葉、また同じグループにドクターがいたのですが、「生きている間、徹底的に何かに没入できる体の状態でありたい」という言葉もあり、それぞれにものすごく響きました。
私は「立っているだけでエネルギーが溢れているような状態でありたい」と思ったのですが、このような今まで想像もできなかったようなコロナの事態で、皆さん、「生きる」ということがどのくらいありがたいことなのか、という実感をしているようでした。
その感じ方も言葉もそれぞれに違っていて、またよかった。
音の鑑賞はまだまだ続く・・・
音の鑑賞と対話は本当に面白いです。
緊急事態宣言の解除が出た今、またオフラインでも出来るように計画中ですが、オンラインならではのメリットもあるので、オンラインはこのまま続けていこうと思っています。
6月もやりますよ!
今日、たまたまテレビをつけていたら聴覚の研究センターの方が出ていて「聴覚情報は感情と記憶にダイレクトにつながっている」と話していました。
確かにそうだと思います。
音は時間に縛られた芸術ですが、脳内では時間軸を自由に行き来したり、歪めたりすることができます。
私はやっぱりそんな「音」の虜になっているのだと再認識しました。
この体験を1人でも多くの人にして欲しい、そして「楽しかった、ありがとう、音って本当にすごいパワーを持ってるよね」って言ってもらえること、それが私のビジョンです。
皆さんにまた近々お会いできるのを楽しみにしています!!
Lena